君たちはどう生きるか / 宮崎駿監督ジブリ最新作
日曜日、思い立ってチケットを予約して、
百貨店でお買い物をぷらぷらしたあと
いつもの映画スタイル、ビールにおっとっとで観に行ったジブリ最新作「君たちはどう生きるか」。
そんなつもりじゃない日曜だったのだけど、
冒頭のシーンから最後まで終始、
重たくずーーーんっとのしかかり、
映画が終わったあと、ほぼ沈黙なままの観客とシアターなから降りてきました。
もう、終わったあとは一歩でも早くうちに帰りたくて、
キラキラ賑わってるデパ地下にも、ちょっと恐怖を感じるくらい、ものすごく足早に梅田の地下を立ち去りました。
戦争や略奪などが起きている一方で
自分の目の前にある華やかな光景に
世界の歪みを感じたのかもしれません。
映画を観る前は、そのなかで楽しく買い物をしていたその場所なのに。
物欲と対極にあるような内容なので、
映画の前に、必要なお買い物を済ませておいてよかった…。
とても複雑な背景が描かれていて、
悪と欲望でバランスを失い崩れてしまった世界で、
君たちはどう生きるのか。
輪廻転生でさえも、
生態系の暴走でうまくできなくなっている
希望ある未来はどれくらいあるのか。
そんなことに気づかず、
忘れて生きている人がたくさんいる世の中を知った今、どう生きるのか。
友だちやお守り、という希望となるキーワードも出てくるので、
目の前だけではなく、
自分が知らない世界で起きていることもとらまえて
いつ終わるかわからないこの世の中で、
どう生きていくのがいいのか、とても深い問いを投げかけてきた映画でした。
ちょっと気持ちがしんどい人や、お子様にはパワーの強すぎる映画かもしれません。
少し前の私が観に行ってたら、耐えられなかったんじゃないかなあ。
セミナー登壇できました
昨日、おかげさまでセミナー登壇できました。
この一年、何が起きて、どうアプローチしていったか、後半は泥くさい話にふりきった話をさせていただきました。
セミナーが終わったあと、
長年伴走してくれたビジネスパートナーにも報告し、
同じ思いで取り組んできてくれたことに触れ、
すり減らしてやってきたことも、少しだけ、意味があったのかなあ、とじーんとしました。
あっという間だった、この7年。
仕事で悩んだり、もう無理だ、と
ここ最近は詰むことが多かったのですが、
もう少し、がんばってみようと思います。
貴重な機会をありがとうございました!
写真見て、痩せちゃったんだなー……!と、しみじみしたよ。
明日は登壇
明日はひさしぶりに話してきます◡̈⃝︎⋆︎*
ワコール、ロート製薬、フェリシモに学ぶECの現場力
~各社のEC担当者&責任者が現場視点で語る現在の課題と解決アプローチ~
ここ一年の取り組みを、
10分(!)で爆速トークしてきます。
登壇がとてもひさびさなので
いい棚卸しになればいいなって思ってます。
病気のこと
この春に診断書が出て、はっきりとした病気になった。
今も治療は続いてるのだけど、
ある程度のことは、書き残しておこうと思う。
病気の原因は、過労だ。
診断書が出る直前、4月の終わり頃、
ほんとうに、そのときは、ギリギリで、
(ギリギリをわりと越えていたのかもしれない)
オンラインで産業医面談がつながったときに
ぼろぼろに泣きながら、
「助けてほしい」
と、ひとこと目に伝えた。
普段は会わない、気心も知れてない人に
あんな風に、真正面から助けを求めたのは、
人生ではじめてかもしれない。
その後、いろんなことがばたばたっと動き、
3ヶ月から半年の休養が必要と書かれていたものの
結局、仕事は休まずに、治療をしてきたのが、
よかったのか悪かったのか、今でもよくわからない。
病気をいろんな人に知られてしまうのも、元に戻らなくなってしまいそうで、どうしたらいいか考えられなかった。
とにかく、考えて、答えを出す行為自体が、
ひどくあたまが痛くて、できなくなっていた。
そんなところからはじまった治療と
毎日変わる症状ががつらくて、
並行して仕事をするのも、たいへんな日が続いた。
病気は、なってみないと、怖さがわからない。
この病気のおそろしさもそうで、しみじみと感じた。
いつもならできたことができなくなったり、
仕事の細かいことを時系列で覚えられなくなったり、
ホームや出口を何回も立て続けに間違えたりしてると、
そのうち、大切な娘との会話や記憶も忘れていってしまうんじゃないかと、忘れることがとても怖くなった。
薬もなかなか、合わなくて、
変えるたびに、初日は副作用が強いことが多かったし、
午前中、起き上がれなくて、
フローリングに泥のようにべったり張り付いたまま過ごす日もたびたびあった。
平日、無理をして仕事をしてるからか、
週末はベッドから夕方まで起き上がれない土日が続いた。
できないことが増えていくのは、ただ眠ることが今は必要だと思って、あきらめるようにしていた。
それでも、いちばん、つらかったのは、
副作用で、毎晩眠るたびに悪夢を見続けることだった。
そのときは、食欲が落ちてしまい、
食べるとすぐに気持ち悪くなり、食べられず、
一気に体重が落ちてしまったので、
多少しんどくても、治療をしないと、と思っていた。
食べられない状態が続くと、入院になってしまうから。
でも、そのときからの薬がきつかった。
眠らないとよくならない、
食べられないとさらに悪くなる、
だから、眠ろうとすると、
毎晩、悪夢を見続ける。
眠ること=悪夢を見ること
眠ることがその通過儀式のようになり、
起きているときのしんどさよりも、逃げられないのできつかった。
いつも襲われる夢を見ていて、
そのときの感覚が、夢の中でもフラバ状態になっていて
見るたびに怖さは増していく。
そういうことが続いたある夜、
夢の中で、また襲われる直前、助けてほしくて、
一瞬目覚め、枕元に置いていたスマホで、深夜、コールしてもつながらなかったことに絶望しながら
また夢の世界に引きずり戻されて、朝まで夢を見続けた。
さすがにその日の朝は、
もうこんな思いをするなら、
薬は飲みたくない、
もう治療はしたくない、
目覚めてすぐに、強くそう思った。
しかし、ここでも、
産業医に相談した内容を主治医に伝えると、
面白く思わなかった主治医が感情的になり、
心底、もう、そのとき、いろんなことにつかれた。
誰かの不安定に振り回されるような余裕はなかった。
わかってると思っていた主治医が
感情的に投げてくる言葉に、大袈裟ではなく、突き落とされた。
こんなことを終わらせるのは、
自分は元気になった、だからもう薬は飲まない、と思い込んで薬を飲まずに過ごすか、死ぬか、のふたつしか思い浮かばなかった。
その夜、自分を信じて、緊張しながら薬をやめてみたら、
なかなか、眠れず、翌日は一日中頭痛が続いた。
産業医からも急に薬をやめると、
それはそれで副作用があるとは聞いていて、
もう、このスパイラルから抜けられないのかと思うと、
どうしてこんなことになってしまったんだろう、と泣くしかなかった。
結局、悪夢を今のところ見ていない飲み合わせで、薬は続けることにした。
そうこうしているうちに、
少しずつできることが増えてきたような感覚がでてきたのだけど、また仕事時間も増えてきてしまっているのが、今。
この先、どうなるかわからない。
周りに見せようとしている自分より、よくなっているとは思っていない。
それともこのまま、この病気と一緒に生きていくのか。
とにかく、また、最近、頭がいたい。
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病気になる予兆は去年からあった。
時系列で覚えている限り、書き残す。
8月…週末になると顔が腫れる。クインケ浮腫と診断された。気道が詰まると、最悪死ぬ、原因不明で対処療法もほぼない病気だ。
自分ではコントロールできないくらい仕事量が増えて、それが、常態化していた頃だった。
12月…円形脱毛が発見される。さすがに毛が抜けていたことはショックだった。
(1月…元旦からコロナになり、下旬まで引きずった)
2月…頭痛と不眠が続くようになる。残業もかなり。
3月…微熱と不正出血が続く。婦人科でさんざん検査したが原因不明だった。
メニエールではないけど、突然のめまいで動けなくなることもたびだびあった。
残業も続くし、会社をやめていく人がたくさんいて、悲しかった。
4月…頭痛、不眠、微熱、不正出血、めまい。仕事で頭が回らないことがふえていく中、仕事量がピーク。もう、無理だった。
病気が、こわい。
こんな日の、ともだち。
金曜日の夜、
三連休中の休日稼働する日が見えているなか、
仕事の工程で山場で、
パートナーも明日仕事します、と言わせてしまっていて
定時後、少し休憩時間をとって、
周りの社内メンバーは稼働していないけど、
最終デザインチェックや実装周りの連携をとっていると
あっという間に22時前で、
さすがになんだかなあ・・・と思っていると
「芦屋にいてるんだよ」って、ぽーーーんっとメッセが。
このせまい芦屋で、
ここ最近、たびたびすれ違っていて、
M:もうすぐ仕事終わるんだけどなー
S:こんな時間まで仕事?ごはん食べなさいよ!
M:結局、社外の人がいちばんやさしーな
S:だってともだちじゃん!!
22時過ぎてから、流れでひさしぶりに会って、
話して、笑って、飲んで、
来週のボクシングの試合を動画見て予習中のたっきーにダブルで絡んで、あっという間。
駅まで送ったあとに、
「こいうときの、友達っていいな」って思って帰っていたら
S:まおちゃんが思ってるよりも友達よ?
今日は、何も約束もしてなかったけど、きっと会う日だったんだろうな。ありがとう。
私の病気をすごく心配してくれた、山内さんもありがとう。
季節しごとー夏のはじまりのアナベル
夏のはじまりの、季節しごと。
ひとつ、ふたつ、みっつ、できました。
足りないものを、
少しずつ足すように、季節をめでる。
あつーい夏の、まだまだ入り口です。
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Mao 雨の日の会社帰りに、新快速からPost