君たちはどう生きるか / 宮崎駿監督ジブリ最新作
日曜日、思い立ってチケットを予約して、
百貨店でお買い物をぷらぷらしたあと
いつもの映画スタイル、ビールにおっとっとで観に行ったジブリ最新作「君たちはどう生きるか」。
そんなつもりじゃない日曜だったのだけど、
冒頭のシーンから最後まで終始、
重たくずーーーんっとのしかかり、
映画が終わったあと、ほぼ沈黙なままの観客とシアターなから降りてきました。
もう、終わったあとは一歩でも早くうちに帰りたくて、
キラキラ賑わってるデパ地下にも、ちょっと恐怖を感じるくらい、ものすごく足早に梅田の地下を立ち去りました。
戦争や略奪などが起きている一方で
自分の目の前にある華やかな光景に
世界の歪みを感じたのかもしれません。
映画を観る前は、そのなかで楽しく買い物をしていたその場所なのに。
物欲と対極にあるような内容なので、
映画の前に、必要なお買い物を済ませておいてよかった…。
とても複雑な背景が描かれていて、
悪と欲望でバランスを失い崩れてしまった世界で、
君たちはどう生きるのか。
輪廻転生でさえも、
生態系の暴走でうまくできなくなっている
希望ある未来はどれくらいあるのか。
そんなことに気づかず、
忘れて生きている人がたくさんいる世の中を知った今、どう生きるのか。
友だちやお守り、という希望となるキーワードも出てくるので、
目の前だけではなく、
自分が知らない世界で起きていることもとらまえて
いつ終わるかわからないこの世の中で、
どう生きていくのがいいのか、とても深い問いを投げかけてきた映画でした。
ちょっと気持ちがしんどい人や、お子様にはパワーの強すぎる映画かもしれません。
少し前の私が観に行ってたら、耐えられなかったんじゃないかなあ。