おてて絵本Story3:じてんしゃの練習をする
娘とのおてて絵本シリーズ。
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2016.9.3.(Sat) 22:00~ @自宅オフロ
Story3:じてんしゃの練習をする
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旅行中にふたりでしたおてて絵本がとても楽しかったみたいで
次の日も、帰る前から
「ママ―、夜一緒にお風呂にはいろうね」
「(小声で)またおててえほんしようねー!ねー」
とアクティブな様子の娘。
時間があってルールがあり、
子供はコトで遊びができれば、モノ<コトなのかもしれない。
夜遅めの帰宅になったのだけど、約束通りふたりでオフロで絵本タイム。
娘:ねーねー!なんのお話にする?
私:うーん。何がいいかな?
娘:えーーーー ママが決めてよー
やはり、まだ自分からテーマを決めるっていうことは難しいのか、
娘のキャラクターなのか、たまたまなのか、
ゼロから何かをつくるよりも、ベースがあった方がすんなり入れるみたい。
ここで「どうして?はれが決めてよ」みたいに
ハードな要求をして雰囲気を壊すよりも、
今の段階ではここはうまくフォローして、
ここでの山は作らない方がいいのかもしれない。
私:うーーーーん。じゃあ、「はれちゃん、自転車の練習をする」にしよう。
娘:えー!いいよ!
そう、娘はほとんど生活スタイル要因で
自転車に乗る生活をしていない(徒歩と電車がメインの生活)のと
あまり私たち夫婦もコマなし自転車に乗れるようにする積極性がないため、
背が高いのにコマあり自転車に乗っている。
ただ、娘は何に対しても怖がりで慎重なので
おてて絵本の空想と現実が何かリンクして、
少しでも練習に対するネガティブがなくなればいいな、と思って
この少し現実的なテーマに。
娘:えーーー でもママがお話つくってみて。
どうやら今回は
まずは聞いてから自分の番スタイルらしい。
私:えー! うーん。まあいいけど。
今の段階では主体性云々よりも
そこを引き出すための段階だからこの点はスルー。
私:ぱちぱち。ある日はれちゃんは自転車のコマをはずして乗れるように
公園で練習をしていました。
娘:うんうん
私:じゅとままが見守る中、はれちゃんは練習をしていましたが、
こけてしまいました。
でも、じゅとままが
「今はつらいかもしれないけど、
のれるって信じていたら必ず乗れるようになるからね。
ずっとそばで応援してるから」と言いました。
娘:うんうん
(空想だけど、親文脈で現実的にいうことなので
リアルに言われたような顔で聞いている)
私:はれちゃんはもう一度自転車にのって練習しようとしていると
娘:うんうんうん
私:あっちのほうからじいじがやってきて
娘:えーーーー!
私:「はーれー」と追いかけてきました
娘:あははははは
そう。この旅行で娘のじいじランクが急上昇し、
ツボキャラクターの上位に入ったのだ。
お父さん。よかったね。
私:逃げようとしたはれちゃんは、
自転車にのって走り出すことができて、
無事、じいじから逃げることができました。おしまい。
娘:あははははは じいじ、じいじ!
お父さん、ゴメンネ…。
ただ、子供の中で何か強烈なインパクトのあるキャラクターが
空想の世界で登場すると、大きな感情起伏を起こすのは確からしい。
これがプリキュア、とかではなくて、
現実に彼女のまわりに存在するキャラクターであることは
こまかな想像を促したり、彼女との関係値をはかることができて
いいことだと思う。
その結果。
娘:マーマー!いまのおてて絵本、もう一回してーー!
じゅにもこのお話してあげようよー あはははは!
私:えー?はれがやりなよ。(はれが同じ話を話したらいいじゃない、の意)
娘:えーーー。ママがするのがいいー!
ということで、もう一度、同じ話を私がすることに。
すると、
やはりじいじ登場のところでゲラゲラ大笑い。
登場するだけで笑われてしまうのも如何なものか…。
でも、お父さん、身近な存在に急上昇できてよかったね…。
(今まではミウと同じくらいの嫌いレベルに不動のランクイン)
そしたら、ここで事件発生。
大笑いしすぎた娘が、お風呂の床で滑って転んで
腰を打って大泣き…、、、
せっかく娘のターンになる!!と思っていたのだけど
ここで中断。
ものすごく泣いて、さっさとカラダを洗って、夫に引き上げてもらうことに。
おてて絵本自体が嫌な感情一色になってしまったらどうしよう。
ここで教訓。
やる場所の環境はとても大事。(すごくあたりまえなんだけどね…)
あらためて、振り返ってみて。
身近な存在をストーリーの中で登場させることによって、
子供の現実世界のステークホルダーマップの浮き彫りや
関係性をのぞける可能性がある。
今回の父のポジション変化がその例で、
今回は父のポジションが好意的な変化だったけれども、
ネガティブな関係変化を察知できる可能性もあるように思う。
極端なケースかもしれないけれども、友達とのトラブルとか。
空想の世界でも
現実トラブルの問題解決能力に触れることができれば
何か子供にとってハードな課題と出会った時に
自分自身で考えてアプローチできる助けになるかもしれない。
次、じいじにあったときも
どうか娘がポジティブでありますように。(切実)