WrapUp – アドテック東京2017:ほぼ日糸井さんとななつ星唐池さんのKeynote
先日、アドテック東京へ行ってきました。
今年は夏のアドテック京都・神戸に続き、東京1日目をメインに参加。
その中でも一番印象に残ったのは最終セッションの
糸井さんと唐池さんのKeynote「楽しいがすべてを超える」。
始まるまでは
アドテックでどんな話をするのかなあ、と漠然としていたのですが、
ここ最近なんとなく感じていたことを
楽しくすっきりと語っていただけたセッションでした。
「人が一生懸命ていねいに手間をかけたことを人は好む」
私もこれに尽きると思います。
すぱっと語ってもらえてよかった。
糸井さんがおっしゃっていたように、
AI、デジタル、自動化、雇用問題などなど、
時代はどんどん人が手間をかけないで、動かないでもいいように、
逆に手をかけてしまうことが条件次第では良くないとされてしまうことも多い世の中ですが、
人の感性ってそんなに進化していなくて、
そんな時代だからこそ、人と人との向かい合いがとても大切なのだと思います。
人って意外と、
そういうのを見ていないようで感じ取っていて
しっかりと振り返ったりしてしまうんだと思っています。
たとえば、話しかけ方ひとつでもそうで。
同じことを伝えたくても、気持ちの作り方というか、
こう話しかけてみることで(きっとここは糸井さんの言うかなりの労働集約をした結果のカタチ)
こんな気持ちや気づきの後押しができるといいな、だったり。
「ありがとう!」と伝えて
「どういうたしまして!」や「こちらこそありがとう!」と返ってくるようなコミュニケーションって
シンプルだけど、ビジネスというフィルターを通すと
なぜか急に相手が見えなくなってしまって、うまく考えられなくなってしまったりしがちで。
特に、デジタルは顕著な気がします。
きっと社内外関わらず
携わっているメンバーのそれぞれ向かっている先が、
ブレイクダウンされたKPIだったり、
断片的なタスクや専門スキルの違いが生む理解のズレも多かったりして、
本質的なゴールやビジネスの緊張感が共有できていないことが原因のひとつなのかな、と考えています。
仮にそれでうまくいっていたとしても
この先いつまでも神話的な話は続くわけでもなく、
それだけでは行き詰ってくることが増えてくる中で、
限られた時間、ばらばらの目的をできるだけひとつに共有して
持続可能な最高のワークアウトできるのがいいですよね。
気持ちよく「ありがとう!」「どういたしまして!」「たすかったよ」「またよろしくね」
そんな言葉を関わる人(お客様も含む)が語り合えるような働き方をしていけたらいいな、と思いました。
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AD Tech TOKYO 2017 DAY1 Keynote-3
テーマ:楽しいがすべてを超える
WrapUp Memo
(個人的に手書きでとったメモなので、内容不明点に関してはご了承ください)
・生活の楽しみ展
メディアはつくるもの。
新しくできるんじゃないかと思ったものをのせていく。
この媒体だから、こういうことがkでいると編集しなおしてみる。
「ここに軽トラが飾られる日を楽しみにしている」そんなメディアの場所。
・ななつ星と湯布院の共通点
「こんな日常があったらいいな」を提供している。
非日常ではない、日常。
ななつ星は、「走るホテル」ではなく「走るまち」「走る暮らし」では。
・究極のよろこびは、生活の中にあるのでは。
生活こそ人が求めるもの。井戸をつくれば人が集まる。
・ビジネスで興奮するのではなく、
ただの人としてどう魅力的だったか。
・人々の思いとそれにかけた時間がサービスの集大成。
・人が真面目に一生懸命にやることを人は喜ぶ。
人が手間をかけてモノをつくると、メディアになり、感動を作り出す。
・手間をかける方向は、自分がよろこぶ方向へ。
自分が楽しいと思った好みに向かって手間をかける。
・珍しさがないものは通り過ぎられる。
「なんでだろう?なるほどね」珍しさと共感が成り立った時がいいと考えている。