センチメンタルな旅 1971-2017

ひさしぶりにアラーキーの個展へいってきました。
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今まで、本や個展でずっとみてきたアラーキーの世界が
1971年から2017年の現在まで一気につながっている展示。
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結婚するまでの陽子さんとの日々も時系列でみることができたり。
きっととても幸せな時間なのに、すごく儚い。
生きてるのに、死に向かっている感じで、さみしい。
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なんで、こんな風に撮れるのかな、とオットに尋ねてみたら
「それは荒木だからだよ」
そうだよね。うん。
彼の生き方、感じ方、切り取り方がまっすぐに伝わってくる。
写真は、彼にとってツールなのかもしれません。
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私はひととおり、
センチメンタルジャーニーもチロちゃんの写真集も見ているから
知っているはずなのですが、
陽子さんの病気がわかってからのパートからは
ひとりでずっとグスグスしながら、見ていました。
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まだ生きているパートなのに、ブースをうつるときにちらっと見える
「妻が逝ってからひたすら空の写真を撮り続けた」
このパネルのメッセージにさらにぐぐっと来てしまい、さらにぐすぐす。
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食事の写真はつらかったなあ。
死に向かうための食事、だなんて。それを撮り続けるなんて、なあ。
それでも逃げずに、必死に向き合っているアラーキーもとても儚いよ。
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はじめて、見たその後のジャーニーで、
アラーキーの世界に色が戻ってきたはじめての写真。
すごいな、ああいう風に表現するなんて。
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再入場して3回みちゃいました。その度にグスグス。
こんなに写真をみて、泣いたことははじめてかもしれない。
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センチメンタルな旅
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ホントは「センチメンタルな旅1971-2017」を買って帰ろうかと思ったのだけど
きっとまた見ると、グスグスしてしまいそうなので、
しばらくたってから購入しようと思います。
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同じものや世界をみて、共通の言葉や感覚で
気持ちがつたわるのは、とても貴重なことなのかもしれないな。

About maopucci

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2017/09/08 17:55:47 by maopucci
Categories: a woman, exhibition, off-time thinking, private, 荒木経惟 アラーキー | 1 comment

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