Slow Sapporo time – 私が旅に出る理由
台風の影響で戻れなくなったので
急遽、札幌の夜をもう一度。
今回、北海道入りした日は
札幌での食や街並みの心地よさに感動して、とても離れがたく、
「また来るからね…!」とこっそり心に誓った矢先の即カムバック。
今まで何度か
札幌には訪れたことはあったのだけれども、
ぽこーんと時間ができたこともあってか
こんなにのんびりと過ごせたのは、今回の旅が初めてです。
ちょっと近所でオフの日をゆったりと過ごすように
街を歩いてみたり、カフェで仕事してみたり、
夜は地元のお祭りで食べ歩いたあと、〆のスイーツ選びを迷ってみたり。
午後から雨だったはずの予報もうまく外れてくれて、
傘をささずにずっと過ごせた札幌タイム。
これまでに抱えていた少ないけど大切で
胸をキュッとしめつける札幌の思い出たちが、時々ふと過る度に
たったこの2年間で一気にいろんなことが変わってしまったことを感じながら
テレビ塔の夜景をベンチに座って眺めていました。
思い出は、振り返る度に
どんどん形が変わるように感じてしまいがちだけれども、
ホントは思い出自身は何も変わっていなくて、
その時から前に進んだ時間や気持ちの積み重ねの分だけ、
もう一度記憶と向かい合った自分の「今」の感情がひとつひとつ違うのだと思う。
旅は、たくさんの優しさに触れながら、
自分の中に沈んでいる弱さも忘れないように拾って見せてくれます。
だからしばらくすると
またワクワクしながら私は旅に出るんだろうなあ。
そんな「旅する理由」のひとつを見つけた旅なのでした。