TEDxKobe 2016: Spring out in unity
日曜日は、TEDxKobe 2016: Spring out in unityへ。
神戸で行われるindependently organized event、
TEDxKOBEにはどんなことを考えている人達がいるのだろう?
私が参加したり情報を集めたりするカンファレンスは
東京や海外の開催地のものが多く、
グローバルもしくはその流れを受けたローカルでの
ビジネストピックスを扱うものが多いため、
TEDxというローカルコミュニティで
学生時代を過ごした『今の神戸』には
どのような関心ゴトやどれくらいの熱量があるのか、知りたかったのが参加のきっかけ。
あと、昨年は参加しようか迷っているうちに
募集が終わり、後悔したのもあって、
今年はearly bird ticketをバッチリ、キープして参加☺︎
after partyも含めると10時間近いTEDxKOBE。
結論から言うと、当初の周囲への興味よりも、
自分の過去と現在と神戸をつなぐきっかけになりました。
そんな私のmost impressive session of TEDxKOBEは、
自分自身のトレースに向かわせてくれたSILT。
神戸と震災をテーマにしたサンドアートで、
自分の中の無感情でしか語れない12歳の頃の世界や
夜通し車を運転して西へ向かった東日本大震災でのターニングポイント、
広告やメディアのコミュニケーションに対する私の考え方が
直感的にひとつのラインにつながったように思います。
きっとあの女性アーティストは震災をリアルで体験していない世代なのかもしれないけど、
歴史や戦争が何十世紀も語り継がれていくように、
いつかは誰も本当のことは知らない『過去』になる。
ただそれを不意に目の前で描かれると、
自分の記憶が急に外化されたような違和感もあって、
震災からの時間が伸び縮みした瞬間でした。
いつか12歳の頃の記憶が感情をもって話せるのか?
それはきっとNOだけど、
あのときは失ったもの、壊れたもの、いろいろある中で
消去法で物事を判断して、家族も友達も必死に生きていた。
自分自身の生き方に影響を与えたひとつが阪神大震災。
社会に出て、自分の家族も持つと、
つい先のことばかりを考えてしまうけれども、
experience of childhood =one of my roots
だということを振り返ることができたいい時間でした。
あと、プレゼンテーションの隙間に流れるTED moviesのセレクトも良かったです。
■How I found a mythical river / Andres Ruzo
有名なTEDのプレゼンテーション。
生き生きと語る地熱学者の彼の表情と、
伝説とされた場所を彼が発見したように
この世界にはまだまだ探すべきものがあるのだから、
その重要性を決められうのも自分達だから、好奇心を持ってまずは動こうと、
力のある言葉で、最後にぎゅっと詰め込まれたメッセージが大好き。
■The world’s largest family reunion / AJ Jacobs
ユーモラスたっぷりのプレゼンテーション。
楽しくてあっという間にひきこまれてしまいます。
今回のTEDxKOBEのテーマに近いように感じたセレクト。
■Smart failure for a fast changing world / Eddie obeng
こちらも最初のクイズや家族旅行のプランニングからユーモアたっぷり。
デザイン思考の話や、時代とともに起きた急激なスケールの変化、ルールの変化、
自分の速度を世界に抜かれてしまう瞬間の話、賢い失敗を重ねる必要性など
テンポの良いトークの中に本質的なメッセージがたくさん入っています。
■Want to innovate? Become a now-ist / Joi Ito
こちらもMITメディアラボのヘッドである伊藤さんの有名なプレゼンテーション。
彼も東日本大震災に触れていて、午前のSILKともリンク。
強力なコンパスをもてば、どんな複雑な世界でもやることはとてもシンプルで、
今をしっかりと見極めて動ける「ナウイスト」を推奨されています。
※全て私の英語理解能力での個人感です…。
長くなりましたが、
その他にもたくさんの方との出会いや
TEDxでも花岡くんを見る日がきたり…と、盛りだくさんのTEDxKOBE。
ありがとうございました & おつかれさまでした!
TEDxKUMAMOTOの成功を、微力ながらですが祈っています。